年別の記事

2011.12.4 川野さんからの報告/12.6 地元出猟

12月4日
今日は日曜日ですが、昨日も今日も出猟できず仕事に励んでいると、携帯に川野君より昼過ぎに電話があり「獲りました!」との事。

聴いてみると午前中2歳のイチと1歳2ヶ月トラの仕込みの2頭を引いてセコを踏むが犬が抜けて行き猪と喧嘩、咥えたようなのでGPSを見ながら現場に行くがひと谷奥の為30分ほど時間がかかり、現場に着いた時には犬が酸欠でフラフラになり獲物は逃げられていたとの事。その帰り5貫位の小猪を咥え現場に着いた時は猪は半死の状態で、止め刺し血を抜き川に浸けに行くと15人ぐらいのグループがいたとの事。昼食済ませ昼から私が単犬で引けと言った事を思い出し1歳2ヶ月のトラを引いて山に上がること約30分寝床で吠え出した。

寄って行くと15メートルぐらい前を上から落ちてきて左耳に噛み付き猪が暴れると放し吠え立て絡む。そこに撃つが当たらず、猪が逃げるのをまた犬が噛み付き猪が止まりまた絡む。また撃つが当たらずまた犬が止める、それをようやく撃ち取ったとの事。60キロ程の雌猪だったとの事。帰りにさっき会ったグループにまた会い猪を逃がしたとの事だった。本当に1人で獲ったのかと猪を見てびっくりし犬を見せてと言われたので見せると、「これがラガー犬かと凄いね」と言われたので一部始終を身振り手振りで話したとの事であった。

私は地元に犬を出すことはほとんど無い、今まで3人出しただけである。
川野君は去年初めて私の訓練所に来られた。「猪を獲りたいが獲れないので犬を見てほしい」と2頭の犬を連れて2、3回来た。聞くと猟を始めて4年になるとの事。「この犬では小さいものは咥えるが大きいものは止めきれない」と話したことを覚えている。2、3ヶ月してまた見えた「言われた通うり小さいものは行きますが後は帰ってきます」との事。彼の熱意に負け10ヶ月の若犬(イチ)をお譲りした。それが2歳犬である。昨年の猟期は50キロ以上の寝屋撃ち3回、小猪を含めると10頭1人で獲ったとの事。今年の5月に7ヶ月の雄犬(トラ)を持っていかれた。それから度々訓練に来られ良い止め犬になると思っていたが、思っていた通りの犬に成長したようである。

川野さんからのメール

松田様 お世話になります。
12/4日の写真送ります。単犬(1歳2ヶ月)で起こし鳴きから、谷に落とし、目の前(10~15m)を猪の尻に着いて絡み鳴き、寝屋から約70m付近で噛み止め、犬がはずれた所を、鉄砲で撃つが失矢、20~30mで追いつきまたもや失矢、3回目に止めを入れました。この犬の資質は松田社長が6ヶ月くらいから見抜いた通りの仕事をしたすばらしい技に感服しました。有難うございました


5貫の子猪は噛み止め

12月6日
久しぶりの出猟である。地元の伊形に将人と2人で食跡を探しに行くが食跡無し。谷々に入って50~60キロの足跡を見つける。将人がリュウ。ベス、チャを引いて足跡のあった谷を奥に行く、私は林道で車で待機。5分ほどで犬が抜け出したとの無線。いきなり追い鳴き「左の尾根の方に立ち上げる」と無線私は反対の方に車で走り出す。

200メートル程行った時、GPSを見ると犬が将人の方に下っているようである。Uターンして元の位置に戻る途中「落としてきた落としてきた」将人より無線。私は元の位置に帰って車から飛び降りた。もう犬は将人のいる谷を通り越して右の尾に登っているようある。私はすかさずマーカーのボリュームを上げる。犬の吠え声2、3回入ったが後はフーフー「咥えた咥えた」と将人に無線を入れる。将人は現場に走って行っているようである。私も現場に急ぐ、「着いた着いた」将人より無線。60キロぐらい雄との事。「アキレス腱を一本切ってからビデオを取れ」と言って現場に急ぐ。右上から3頭の犬に噛まれた猪がフーフー言って下って来た。その目は私を睨みつけているようであった。

将人よりビデオを取り私が映す、将人は猪をねじき伏せ猪の腹に膝を落とした。私がみぞおちから心臓を刺す、すかさず首からまた心臓を刺しそして顎の先端まで食道に沿って切り割る。こうするとこのまま川に浸けておけば血は抜けてしまう。猪は60キロぐらいの胸の張ったライオン猪で牙は6センチ程、雌好きをしているようで金玉はパンパン体は痩せ気味であった。肥えていれば70キロぐらいであろう。脂が余りのっておらずさばくのが面倒だった為、川に浸けて丸ごと友人の猟師に差し上げた。

この山は人間の手の平の指みたいに小尾根が入り組んで上はスダで非常に追跡のしにくい山である。ここで止める犬はラガーぐらいだろう。
2ラウンド目は仕込みを3頭引いていると、鹿を起こし20分程追って門川町のつづら川に落とした。林道を車で越えて行ったが、道が雨で崩れており散々な目にあった。以上


猪の牙をかわし横から噛みこむラガー犬


将人に足を捕まれねじ伏せられた猪


5センチを超す鋭い牙

2011.12.4 岡山県 大月さんからの報告 

岡山県の大月さんから昨日頂いたメール
10月4日に仕込みに預かって11月25日にお届けしたアカの大月さんの所に帰っての初めての猟果

近隣の猟隊にラガーを見せてほしいと頼まれていたので本日、午後から参加してきました。

跡見をして待ちができるまで少し時間がかかり、アカを引き綱に繋いで30分あまり食み跡近くで待機することになりましたが、その時、立ち上がり鼻を鳴らす様子が伺えたので、寝屋は近いと感じました。待ちは6人、勢子は私1人。待ち完了の連絡を受け、放犬30秒でアカのお越し鳴き。待ちとは反対の方に追っていきます。

GPSで確認すると追い返して待ちの方に行っていますが、絡み鳴きが聞こえ私も走りますが止め切れなかったようです。しかしイノシシは後から追ってくるアカのスピードに、下り一辺倒です。素晴らしい追い鳴きと、イノシシに近づくと激しくなる鳴きに待ちに連絡を入れます。しばらくて銃声が2発、半矢の様です。待ちから150メートル下、アカが追い縋り絡んでいるところに走りより止めを入れました。60キロ程の牝でした。

解体してみると右足アキレス腱近くがひどく咬まれた様子が伺えました。あの状態だと待ちが撃たずとも、止めるのも時間の問題でした。
おまけで小さいのを1頭待ちが撃ちました。これが1才と1ヶ月の犬の芸とはと、皆さん驚かれていました。明日からも一生懸命山を引きラガーの秘めた物を開花させて行きたいと思います。




2011.11.27 山口県 大杉さんからの報告

山口県・大杉さんから11.27の報告の手紙と写真
ラガー総家 松田様

11月27日
日曜晴れ 午前中仲間の犬で1ラウンド行う、鳴き出すが小さい別物か?すぐやめ探すが起きず、昼食後私がかねてから調べている山に行き、引き跡に牡犬と入ると、始めは走り回っていましたが、寝山近くでは跡に乗り、40~50メートル先で起こし、一声出して斜め下方向に移動している様なので、皆に知らせ様子を見ていると、少しの追い鳴き後、止め鳴きになりしばらくして銃声が3発後、場所を移動し、また止め鳴き、何の連絡もなし・・・・? 誰か近くの者は寄って撃てと無線する。

谷では大きな迫力のある止め声が山々に響く、私も山を駆け下る、途中銃声が3発、やがて転げたと無線が入る。犬が噛みつく声がする中で、いろんな思いが込み上げてきたが苦労が実り満足感一杯になりました。牡ハチが単犬で大物をゲットしたのは初めてです。
これも松田さんのおかげです。 取り急ぎ報告します。 
H23.11.29 大杉



写真は100キロ級の猪とハチ