年別の記事

12/23 東郷出猟

12月23日今日は将人と2人で東郷に出猟

日曜日なので越表のメンバーが追わしていた。昨日の夜、大平山の高いところを引いて公衆便所の前を引いて横道に出るという。セコは大変だがそういう作戦を立てていた。

公衆便所の先の田んぼの上を大きい物があせっている。生跡がある所から入れようか、横道から入れようか一番高いところから入れようか迷ったが、一番高いところから入れることにした。

将人は20分かけて林道の高い所に登り、そこからカールとルイス放し引き出した。

しばらくすると文明君が犬を積んできた。

将人「親子連れがおるわ」と無線。しばらくすると犬が鳴き出した20秒ほどで、将人「咥えた咥えた」と無線。登ってきた道の方に咥えたままずって来ているとのこと。将人が行って仕留めを刺す。5貫ほどの小猪とのこと猪を道端に置いて海野俊夫氏に取りに来てもらうように頼む。

将人はカールとルイスを引いて高い所に上る。文明君より「生跡がある所に犬を入れていいけ?」と無線。私「いいよいいよ、入れね」文明君「なら入れるよ」と文明君が7頭犬を入れる。

将人から「鳴き出したよ」と無線が入る「鹿じゃ!」1分もしないうちに「止めた」と無線が入る。そのうち文明君「犬が鳴き出したよ、横道の終点に行きよるよ」と無線。7頭の犬がギャンギャン言っている。20分ほどするとマモル氏より「文明鹿じゃ鹿じゃ!大きな鹿を追いよるわ!」と無線。

しばらくしてマモル氏より「猪じゃ猪じゃ!文明早く来い!」と無線。田んぼの縁で鹿を撃ったが当たらず、今度は谷に降りて行ったら文明君の別の犬が猪を追ってきた。谷に出てきたので至近距離から腹をドォンとのことであった。猪は谷からやっと引き上げた100Kのオス猪。

その後私は将人を迎えに林道に登る。途中、文明君が出てこない犬を探していると、マーカーに犬の立て吠え。文明君より「立てちょる立てちょる!」と無線。文明君がGPSを頼りに行くと大川で三又の大判鹿と喧嘩をしてる。留めを刺したが一人では引き上げられず「誰か加勢に来てくれ!」と無線。エイちゃんが行って引き上げた。

ターザンと呼ばれた文明君も去年から腰痛が出て無理の出来ない体である。

今日の獲物は猪が2頭と鹿が1頭であった。

 

 

12/20 北方出猟

12月20日 北方に出猟

今日は一昨日行った山と五ヶ瀬川を挟んだ反対側の下に、廃線になった高千穂鉄道の通っている山をやることにする。古い跡はあるが、新しい跡はないようだ、谷に踏み込んでみると12、3貫の踏み足を見つけた。

初めての山なので寝床がわからないが、イチとワカを引くように将人に言う。私はミカン畑のある声が聞こえるところに陣取る。将人が尾根を引き降ろすが、なにも出ない。車に積んでミカン畑の中を抜けると、お百姓さんが「出るとよ、猪が出るとよ」との事。

ミカン畑の中を横切ると、親子の足跡を見つけた。そこから山を見ると先ほど引いた山の南側に、もう一つ小さい尾根が出ている。先ほどイチを引いた時、100Mぐらい抜けて行ったが起こせず、その方向にある尾根だ。

もう一度、先ほど引いた手前の尾根を横まきに引いていく。しばらくすると、マーカーから入ってくる犬の動きが速くなった、匂いについたようである。そして時々鳴き出した。将人「さっき隣の尾根を引いたもんじゃから、猪が起きて抜けよる!」と無線。林道の方に追い鳴きの声が上がっていく、私は車を飛ばして林道に向かう。1回猪がクルッと回ってまた林道に上がり出した。

逃げ慣れた猪はこんな風にトリックを使うことがあり、同じウジを二回走る。

私が猪の飛びそうなとこに着くと、目の前をイチとワカが林道をきり鳴きながら登っていった。私は車から飛び降りスーパーを放す、スーパーは鳴きながらイチとワカの後を追っていく。

イチは走る猪でも寝床にいれば、下に落として咬み絡み止めする犬であるが、先抜けした猪にはあまり長追いしないからである。

私が車をUターンして上に登って行く、丁度犬の高さまで登ったので車から飛び降りた。犬の声を聞くと、イチとワカが追い鳴きをかけながら横まきに奥の方に追って行く。その後100Mほど離れて、スーパーが鳴いて後をつけて行く。私はまた下に落としてくると思い、車をUターンさせていると、将人「下に落とし出したよ。登ったところより300Mぐらい奥!」と無線が入る。私は車を飛ばして下の横道に降り奥に向かう。300Mほど行くと将人が先に着いて、イチとワカを車に積んでいた。スーパーは道より下を鳴いて追っている。

将人「リュウを放しね」私は車から飛び降りリュウを放す。リュウはスーパーの声を聞いて道下のヤブに飛び込み、横道の下をどんどん奥に走る。リュウが時々鳴き出した、どうやら匂いについたようだ。リュウとスーパーの距離は約150M、GPSを見ながら我々も車に乗って奥に行く。リュウのマーカーにスーパーの追い鳴きがドンドン入りだした。GPSを見るとスーパーとの距離が縮まってようで、スーパーの声がもろにリュウのマーカーに入り出した。途中車を降りてGPSを見るとリュウがスーパーを追い越したようだ、追い鳴きが一段と激しくなる。150Mほどリュウがスーパーの前に出たころから、リュウの追い鳴きの声がますます激しくなる。猪に近づいたようだ!将人「咥えるかもしれんよ、前に出ね!前に出ね!」と無線が入る。私は車を飛ばしてリュウの前に出る。車の音でマーカーがよく聞き取れないが、追い鳴きが止まったようだ。将人「咥えた!咥えた!」と無線が入る。

GPSを見るとリュウは一ヶ所から動かない、マーカーのボリュウムを上げると、「ヴフヴフ」猪の声が入る。GPSでスーパーを見ると、リュウまでの距離は200Mを越えている。スーパーがリュウが口を離すまでに、現場に到着する事を願う。

逃げ一本の猪は犬からちょい咬みされると、止まって犬をまくることもあるが、がっぽり咬まれた場合だと犬が口を離したら一目散に逃げる。おそらく犬と喧嘩をしていれば10分ほどは止まるが、猪が犬を振り切ろうとピョンコピョンコ走り出すと、長い時間咥えていることが不可能である。おまけにリュウは10分ほど全力で走ってきている。

中尾氏がマーカーを聞きながら「どこで咥えちょるけ?」と聞いてきた。私「この下よ!」と言うと中尾氏はヤブの中を下っていったが、リュウまでの距離180Mほど、さらにイゲの出た猪返しの木と木立のヤブである。雑木の中であれば簡単だが、ヤブはなかなか走っていくことは出来ない。私「無理せんでいいよ、もう逃がさんが」と中尾氏に無線を入れる。中尾氏「ともかく下るわ」と返事がきた。

GPSを見るとスーパーが後50Mぐらいのところまで来ている。猪はリュウに咥えられたままだ。真っ直ぐ下に落ち出した。将人「猪がリュウを振りほどくかもね」無線が入る。猪が下に向かって走り出すと犬1頭の力では猪と一緒に犬もずって行く、木々に犬が頭をぶつけ単犬で踏ん張ることは無理である。

そんな事を考えていると、リュウが口を離して鳴き出した。マーカーから聞こえるのはリュウのゼコゼコ言う息使いだ、酸欠状態に陥っている。そうこうしているとスーパーがリュウに近づき追い越したようだ。猪は五ヶ瀬川のほうに落ちていく、スーパーの声が一段と早くなった、猪が近いせいであろう。リュウもその後を追って行く。将人「リュウがもたんかったね」と無線。私「まだ今からじゃ」中尾氏「松田さん下の鉄道に降りておくね」と無線が入る。私「了解」

GPSを見るとどうやら猪は高千穂鉄道のところを下に(延岡の方)走っているようだ。リュウのマーカーにスーパーの追い鳴きがまともに入りだした、またスーパーにリュウが追いついたようだ。

15分ほどするとリュウの方が5、60M前に出たようだ、リュウが時々鳴き出しスピードがぐんとあがる。さらに15分ほどするとスーパーとの距離が100M以上離れたようだ。

再びリュウが猪を咥えたが今度は30秒ぐらいで振り切られた。スーパーの声はリュウのマーカーには入ってこない。リュウは「ゼコゼコ」いいながら歩いている様子だ。しばらくするとスーパーの声がリュウのマーカーに入り出した、GPSを見るとリュウにだいぶ近づいている。

このスーパーは非常に足の速い鳴き追いである。

またリュウと一緒に追い出した。将人「高千穂線の延岡よりに行くわ」と無線。私「もう少し待ちょけ、五ヶ瀬川を渡るかもしれんが」

するとまたリュウが前に出した、しばらくするとジャブジャブジャブ、水の中をリュウが走り出した、五ヶ瀬川を渡っているようでGPSを見ると中州に犬が渡ったようだ。リュウに続きスーパーも中州に渡った。すると鳴きが少なくなった、どうやら川を渡ったので匂いを失ったようである。しばらくすると、リュウのマーカーからジャブジャブと水に入る音が聞こえてきた。GPSを見ると中州を高千穂の方に向かって川を渡っているようで、その後をスーパーが着いてきている。しばらくすると、スーパーの追い鳴きの声がリュウのマーカーに入り出した。今度は逆に高千穂の方に向かって川沿いをおっている。もうかれこれ追跡時間が1時間を越える。

川に入って匂いを消すとは相当逃げなれた猪である。

呆れてGPSを見ていると、ゆっくり斜め上に登り出した。約15分横道の下30Mほどでスーパーの追い鳴きが取れ出した。カヤが多く茂って犬は見えないがその50Mほど先をリュウが追っているようだ。リュウの追い鳴きの声はもうかからない。

私が200Mほど前で車を停めて銃を取り出していると、中尾氏のお父さんがきて「どんげね?」と聞くので、「今追いよるとよ」と言うと「えー飛び場はどこかここら辺よね」と言った時スーパーの追い鳴きの声が近くで聞こえ出した。中尾氏は「邪魔すると悪いから先に行っちょくわ」車で先に行かれた。

直後に私の斜め下でスーパーの追い鳴きの声が聞こえだした。私が猪の来そうなところを見ていると、黒い物がチラチラ、ハッ!と思って銃を構えるが猪は林道に垂れ下がったスダの中に消えた。12、3貫の猪で私がそこに走り込むと、下からリュウが走り上がってきた。リュウは大きく口を開けベロは紫色になって、私が「リュウ」と呼ぶとこちらを向いたので飛びついてリュウの首輪を握る。その時スーパーが鳴きながら上がって猪の消えたスダの中に消えた。リュウが暴れるので放すとスーパーの後を追っていった。50M上がったところで、また下に落とし出した。私が尾根をクルッと回って約70M行くと中尾

氏のお父さんが車を停めていた。もうリュウとスーパーは道の下30Mぐらいのところを追い落としている。

猪もこうなると人間が居ても車でブーブー言っても全然お構いなしである。下で鉄砲が1発、中尾氏の息子である。少ししてまた2発、最初が子猪2番目が親猪だ。子猪が撃たれたところに親猪がヒョロヒョロ出て来て、そしてまた撃たれた。頭がどうかしたのであろうか?

中尾氏息子「やったよ、犬がひっつくひっつく来よったわ」リュウが猪を咬むのをきびってもらった。

将人がカールとルイスを小便に放して林道を歩いていると、50Mほど上に登り鳴き出した。そのまま下に落とし出し道の下30Mほどで咥えた。

途中8人ぐらいの猟友に会った。今年は猪が少なく走るので取りにくいとのことだった。犬を見ると体のでかい咬むタイプの犬だった。

今日は12.3貫のメス猪で脂はのっておらず痩ぎみ、5貫ほどの子猪

カールとルイスが咥えたのは7貫ほどの子猪だった。

 

 

12/18 北方出猟

12月18日 北方へ出猟

北方の中尾氏宅へ8時30に到着。朝早くから跡を見て回ったが、一ヵ所しか跡がないとのこと。中尾氏の父は3年前に鉄砲を辞めたが、昔からの猟師だった。この地域も3、4年前は猪が多くてよく取れたが、最近は猪の先抜けが多くよく走るようである。早々に中尾氏家を出て、跡のある林道に行って見ると、12、3貫の跡があった。林道沿いをずっとあせっているが、どの山に寝ているか分からない。中尾氏の息子さんから寝ている場所を聞き、将人が1時間ほどあちこちイチとワカを引くが、鹿が2回出ただけで猪は出ない。私は「林道に跡があった上の長尾を引け」と将人に指示すると将人から「あの尾には寝た事がない」と言われたと返事がきた。「ごちゃごちゃ言わんで俺のおる長尾のはなまで引いて来い」と指示した。

半分ほど下ると将人から「昨日ぐらいの踏み足があるが、スダとヤブが深くてどうもならん」私「ぼちぼちでいいから俺のおるところまで犬を引いて来い。匂いがあれば犬が起すが!」しばらくして、イチが「ワワン!」床で二声吠えた。その後すぐに追い鳴き。将人「起したよ!」私「分かっちょるわ!どっちに行きよるか」将人「親父の方のはなじゃなくて、真っ直ぐ谷に落としよる」私が車を飛ばして50Mほど行くと、将人「咥えた!咥えた!」無線が入る。私はなおも現場に急ぐ。起した尾の谷に着くと中尾氏が鉄砲を持って私の上を指差した。私が車から飛び降りると、林道の上5Mほどの所で、2頭の犬が立て吠えをかけて止めている。鉄砲に弾を込めじっと見ると、木立ちの中で猪が山の上を向いている。イチが3Mほど離れてワカがそれから2Mほど離れて立て吠えをかけている。私は猪の頭を狙うが、犬が動くので撃てない。30秒ほど見ていたがリュウを放して咬ませようと思う。

本当はこういう場面では銃で撃ってやるのが一番良いのである。あまり咬ませると、こういう止め方をしなくて猪に飛び掛り出す。小さい物は良いが、牙を持った猪になると犬が切られる可能性があるからだ。

リュウを出そうとすると、一緒に入っていたスーパーも飛び出した。リュウが現場に行こうとするが、林道から3Mほど垂直に山がきれているので登れない。すると20Mほど奥に行って谷から登って行った。私はどのようにして猪を咬むか見ようとじっと見ていると、イチが吠えているところより少し前に出て、一声二声吠えると猪がまくった。イチとワカはとっさにバックした。リュウは横にかわして猪の左耳を咬んだ。猪がそれを振り切ろうと回り込んだ時、スーパーが来て右の耳を咬んだ。その後猪がバックして道路に落ちたと思ったら、2頭の犬が両方から咬んでいるので猪の体は宙ぶらりんになった。後ろ足は宙ぶらりんだが、前足で地面をかくので山がずれて犬と一緒に落ちた。

林道でクルクル回っているがもう逃げれない。車に積んでいる若犬がワンワン鳴いてシートを咬み破っているので、慌てて車に戻り放してやった。若犬は猪のもとに走りこみ咬んでいる。

こういう咬ませ方を多くすると、咬み犬を作る時は良いが、咬み絡みの犬を作ろうと思えばこういう仕込みは良くない。

その後中尾氏が猪の後ろ足を握り、私が刺し殺した。12,3貫のオス猪であったが、金玉が出てあまり肥えてなかった。

その後山を替えて跡を見ていると、他のグループに会った。跡はあったが今やっているとのこと。最近の猪はよく走ってなかなかとのことであった。その後2ラウンドするが鹿を2回起こしただけで猪を起すことはなかった。

その夜、高知の山中氏より電話があり、20Kぐらいのを咥えその後18貫ほどの寝床で吠えているので近づくがシダで猪の腹は見えるが頭が見えず、撃たずにいると猪がまくって移動、それをまた止めて吠えているが頭が見えないので撃てず。それを5回ほど繰り返して最後に猪が逃げた。100Mほどマイが追って帰ってきたが、機嫌の悪い寂しそうな目をして山中氏を見ていたとの事だった。

今日のは人間が悪い何度でも撃つチャンスはあったのに、頭を撃とうとそればかり頭にあったとの事。

「社長がマイを仕込む時に、ひどい猪で仕込んだもんじゃから、猪がまくった時に犬が逃げる距離が少し遠いので、その間に猪が隣のシダに移る。犬がまた行って吠えるが猪がまくった時に、逃げる距離がもう少し短いと猪が一ヶ所から動かなくなるのに」と言っておられたが、「贅沢を言う、1歳でそんな仕事をするのは2歳になったら名犬じゃが」私が言うと、「そうよ!こんな犬なかなかおわんわ、後2,3頭取ってやると猪を動かさんくなるだろう」と言っておられた。

この方はトップクラスの本物の猟師であり犬のことをよく知っている。多くの人はこの事を知らないようである。

先日高知県の方から、マーカーの件で電話があり犬の話になった。私が山中氏の話をすると、「そんな犬は高知県にはおりません」と言われので「山中さんという方が居ますよ」と話すと「私も何十年も猟をして、少し名の知れた男よ」と言われたので私が山中氏の携帯の番号を教えようとすると娘から「個人情報だから駄目」と言われたが、あまり言われたので山中氏に電話をすると「いいよいいよ」と快く了承いただいた。「どこの人?」と聞かれたので「どこどこの人」と言うと「あーあそこら辺にはいい犬はおらんが」の一言だった。番号を教えると、次の日に電話があり子犬が出来たら教えてとの事だった。どうやら山中氏と話したようである。

山中氏のマイの姉妹犬仕込み中のシロ

将人の車を取ってくるまで20分吠えたり咥えたり猪から離れることはない