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12月15日

山口から帰ってきて将人が風邪をこじらせ山に全然行ってない。今日は寝床犬のアカとカールとルイスを連れて次男の辰矢と出猟。2時間ほど伊形の山を見て回るが新しい跡が無いのであてずっぽうに2時間程、辰矢がカヤを連れて山を狩る。時々、辰矢より無線「足跡もなんも無いよ、山はガランとしちょるわ」との事。私は「山を変えようや、降りて来い」と指示する。
辰矢は高校時代から犬を連れて山に行き、伊形の山はほとんど知り尽くした男である。ここは一つ、辰矢の感にまかせて「どこがいいか?」と聞くと、「ハゼゴの谷から登って尾根をグルッと引き回すわ」との事。私は「谷の入り口でカールとルイスを引くか?」と聞くと「あれは鹿にかかるから」と言ってアカを引いて行った。1時間半位経った頃、尾根をぐるっと回って辰矢が私の車から800M位近づいて来た時、アカのたて吠えがマーカーから聞こえてきた。
「ワウワウワウワウ、ウーワウワウワウワウ」私は無線で「おったね」と聞くと、辰矢はしゃべらずに無線を1回押した。私の無線機に「ジャッ」という音が入った。「分かっちょるよ」と言うしるしである。私は鉄砲がもう鳴るかもう鳴るかと聞いているが、マーカーから聞こえてくる音には猪のまくる音が入って来ない。今犬の吠えている所は大スダの山である。
なおもマーカーのボリュームを上げて聞いていると、突然追い鳴きになった。アカの「ワンワン、ワンワン」と鳴く、追い鳴きの声がどんどん激しくなる。1分位経つが鳴き声が止まらない。辰矢から無線「1回もまくらんでカサカサと下に抜けたから小さいよ」との事。真っ直ぐ谷に落とした。追い鳴きがピタリと止まり、「ウフ、ウフ」と猪の声が入ってきた。10秒もすると「ギーギー」と猪の鳴き声が出だした。辰矢より無線で「下ろうか?」私はすかさず「俺が行くから、お前はそこにいろ」私は肩に鉄砲を掛け500M位先のアカのいる所に歩いて行くと、猪はもう虫の息。谷の水溜りの中でアカに噛まれてヒョロヒョロしてるので刺してやった。
なおもアカが猪を噛もうとするので棒でしばきながら辰矢に「笛を吹けー」と言うと「了解」私にはよく聞こえないが犬は耳をピクピクさせて上に登って行った。2、3分すると辰矢から無線「犬が来たよ、この犬引きやすいね」私はすかさず「仕込がいいから」「了解、尾根を引いて前に出るわ」こういう小さい猪は今年3頭目である。親がついていないという事は、犬に追われて散り散りになったのであろう。30分もすると辰矢が「おらんね、昔の寝床をグルッと回ったけど」と言いながら私の元に戻ってきたので「猪の子でもおったからいいわ。おもしろかったどが?」と聞くと「犬がスダの中で吠えるとワクワクするわ」と言っていたので、今日初めて辰矢がアカと山を回ったが「この犬はすぐ慣れるから時々引いてやれよ」「了解」

辰矢が昼から用事があると言うので、カールとルイスを30分程林道を走らせて昼過ぎに家に帰った。

12月24日

将人もようやく風邪が治り、伊形の山を門川の町境を越え、カヤを連れて山を狩る。3時間程すると、「60余りの踏み足を見つけた」との事。

大体の寝山を想定して、カヤを引き回すが、猪は出ず。

その内、カヤが臭いに付いたと無線が入る。

しばらくして、カヤの床吠えがマーカーより聞こえてきた。

「ワウワウ、ワウワウ」

すぐ追い鳴きになり、またすぐたて吠えに変わる。

また追い鳴きになり、すぐたて吠えに変わる。

たて吠えが、10秒程止まり、また犬が吠え始める。

6回程吠えると、犬の走る様子がマーカーから入ってくる

3秒位して、「ドーン」すかさず、将人から「やったぜ!30貫増の雄猪」と無線が入る

私は、「ぼちぼち出しちょけ人を呼んでくるわ」と言って、携帯電話の通じる所まで車で出て、門川の原田氏と延岡の田辺氏に、引き出しを頼んだ。

2人が駆けつけ、引き出しと解体を手伝ってくれた。

ビデオを見てみると、将人の銃を構えている前に、カヤが猪を引き出してきて、将人が見えた瞬間、犬は右に曲がる。

猪は、そのまま犬を追って飛び出し、将人の10m前で将人に気づき、立ち止まる。

その瞬間「ドーン」弾は鼻と顎をかすめて、心臓に命中。

猪は四つん這いに崩れ落ち、約30m下に転げ落ちる。

詳しくはユーチューブの動画でご覧下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=gf3ceGjyaMg

 

 

 

 

12月25日

私は、仕事で事務所。将人は、カヤを連れて山に行く。

1時間位して、9時半位に、将人より電話「70位の雌を捕ったよ」との事、場所は沖田。

「あまり早くて、ビデオを撮る暇がなかった」との事。

現場に着き、猪を引き出してきた将人に、話を聞いてみると、「踏み足を見つけ山に登ると、いつもの様に、右左にカヤが狩り込んでいる。

カヤが将人のところに帰ってきて、30m位スダの中に入り、「ワウワウ」2声鳴いたら、犬が将人の前を横切り、その後猪が犬を追ってきた。5m位の距離から、首に1発打ち込んだ」との事。

「余りの速さに、ビデオカメラのスイッチを入れる暇がなかった」と言って、私から「犬の様子を見ちょきゃわかるどが」と苦情を言われた。

解体は、原田氏と田辺氏に手伝ってもらった。

 

 

 

12月27日

昨日は雨、将人は休み。

今日は朝から、「三連ちゃんよ」と勇んで出て行った。

私は猪肉を切り分けながら、元市会議員の友達の福良さんに電話をして、猪肉を捕りに来てもらった。

ちょうど福良さんが来て話している時に、将人から電話、「捕ったよ30貫増。岩の下に寝ていて、犬が吠えたら、すぐまくり出てきた。慌てて、ビデオカメラのスイッチを入れて撃ったが、最初は肩で、二発目が首の付け根。

撃った瞬間、カヤが飛び掛かって、ダンゴになり、背中の皮を7cm程切られた」との事。

私は、川野君に電話をして、引き出しを頼んだ。

私が現場に着くと、「フーフー」言いながら、将人が出てきた。

すぐカヤの傷を見るが、皮一枚なので、私が縫った。

川野君曰く「こんな猪初めて見ました」と言っていたが「24日捕ったのと同じ位じゃが」と言うと「ほぉー」と感嘆の声を上げていた。

ビデオを見てみると、ビデオの立ち上がりに時間がかかり、将人が撃つ瞬間からしか映っていないのが残念です。

詳しくは、ユーチューブ動画でご覧下さい。

http://www.youtube.com/watch?v=IydNEo_Ca0A

 

 

 

12月28日

今日は今年最後の出猟。

川野君と将人と私と3人で伊形に出猟。犬は足の速いカールとルイス、それにリュウを連れて行く。

1ラウンドは部落の上の出山をカールとルイスを連れて将人が登る。犬はあちこち捜査をしているようだが、将人より無線が入り「猪の跡は全くなし、鹿の大きな踏み足がある」との事。「了解」しばらくすると、犬が泣き出した。「ギャンギャン」鳴いている声がマーカーより聞こえてくる。上を1回まわしてどんどん下に落ちてくる。私は川野君に無線を入れる。応答なし。何回読んでも応答なし。私は川野君を田んぼの中に移動させようと思ったのであるが、連絡が取れないので仕方なく私が移動を始めた時、将人より無線。「田んぼに飛び出るよ!」それには答えず、犬の鳴いてる真下に車を付ける。銃を持って車から飛び出る。私の前方100M付近大鹿が家の間から道路に飛び出し田んぼを走って前に出ている。
民家があって撃てないのでリュウに噛ませようとリュウを放すとカールとルイスが鳴いている声を聞いて田んぼの中を走っている鹿には見向きもせずカールとルイスの追い鳴きの声を聞いて鹿が飛び出した所より100M位下から斜めに上がって行った。私が何回呼んでも見向きもせず、走り上がって行っているようだ。「あのバカが!」と一人でつぶやきながら車に飛び乗った時、鹿の飛び出た所にカールとルイスが飛び出してきた。田んぼの中を鹿の走った方をめがけて全力で走って行った。私は車を飛ばし回り込んでいくが犬の姿が見えない。
将人より「犬は川を渡ってお寺の方の山に登ったよ」「了解」私が川の土手を車で下の方に出ていると山の中腹位で鳴き始めた。どうやら獲物に近づいたようだ。私は携帯電話で川野君に電話を入れる。すぐ川野君が出る「お前なんしよっとか?」「さっき言われたまぶしにおります」との事。「無線機がダメじゃが」すぐお寺の所まで出てくるよう指示する。私は車から飛び降り弾を込める。犬の鳴き声がどんどん聞こえる。犬の鳴き声が私に50M位近づいた時、鳴き声が奥に向いた。「獲物がUターンした」と思い、河原を見ていると、河原の中のヨシに大鹿が飛び込んだ。
私からの距離約100M。私は車に飛び乗り銃の弾を抜いて狭い堤防の道なので広い所を見つけ、やっとUターンして鹿の跡を追う。さっき鹿が飛び込んだ所に私が近づくとそこに犬が飛び込んできた。川は水が30CM程ありヨシがぎっしり生えている。川幅は狭い所で15M位。大鹿は長い足で一足飛びで逃げて行くが犬はマーカーがヨシに引っ掛かり「フーフー」言っているようだ。私は車で500M程先に走り鹿が来るのを待っていると、私の対岸のヨシの茂っている所で止まった。私がビデオで撮ろうとすると、鹿はしゃがみ込んで見えない。
「あらら・・・」と思っていると、その瞬間川野君が車で走り込んで来た。「すいません社長!無線機が壊れてました」私が河原を指差すと、カールとルイスが「ギャンギャン」鳴いてきた。犬は腹まで水に浸かりながら、鹿のしゃがみ込んだ所にあと5M位に近づいた時、鹿が立ち上がりまた下に向かって逃げ出した。それを見て犬は火が付いたように鳴いて追っていく。川野君は「うわーー。大判鹿じゃないですか」私はそれには答えず、車に飛び乗り川沿いの土手を下に向かって犬と鹿を追い越して100M先で待ち伏せしていると、どんどん鹿が近づいて来る。50M位まで近づいた時、犬に追いつかれて咥えたようだ。
リュウがいれば、なんてことないのであるがカールとルイスでは絡み犬なので、離すだろうと思って見ているがなかなか離さないので川野君に無線を入れ、「こっちに来い、咥えたぞ」と言うと「了解」私はナイフを確認して現場に近づいて行っていると、あと20Mという所で犬が振り切られまた奥の方に走って行った。私が「バカが、もうちょっと辛抱しちょけ」と独り言を言いながら車の所に戻り、車をやっとUターンし、奥の方に行こうとすると、川野君より無線「私の横を鹿と犬が通ってるんですけど」「了解、早くこっちに来て車をUターンさせろ」私は川野君と入れ替わり車を飛ばして奥に行く。300M位奥に行った時、またカールとルイスが鹿を咥えていた。土手からじーっと見ていると、犬が口を離した瞬間、鹿の角で空中に跳ね上げられた。
私は「やばいと思い」200M位先で河原に下り鹿を待っていると、犬と引っ付き引っ付き私に近づいてきた。犬がすぐ後ろにいるのでそのままでは撃てない。そう思っていると鹿は私に気付き山の方に向きを変えた。私からの距離30M。首を狙って実弾を1発、鹿はその場で崩れ落ちる。すぐ川野君が走り込んできた。カールとルイスが噛み付いてるのを川野君が私の居る所に引っ張り出して来た。「どこを撃ったんですか?」と聞かれたので「頭から20CM下の首よ」「ピシャリじゃわ」と言われたので「まぐれよ、まぐれ」

鹿を川に浸けて、また30分程車を走らせて10貫位の足跡を見付け、昼飯を食べていると、「あのカールとルイスは足が速いですね。鹿に引っ付き引っ付き走る犬を初めて見ました」私は笑って「名前の通りよ」と言った。食事が済んで私がカールとルイスを見るとカールの右前足が腫れている。よく見ると足の付け根に親指位の穴が開いている。鹿に跳ね上げられた時に角が刺さったようであるが、「もう1回頑張ってこい」と犬箱の扉を開けると元気いっぱい飛び出した。
将人と共に上がって行った。山を回ること1時間。将人より無線「犬が抜けたよ」「了解、犬の進んでる方向に行けよ」と将人に無線を入れた。将人より「了解」マーカーの音量を上げると、どうやら2頭一緒にスダの中を走っているようだ。「ワウワウ」2声犬が鳴いた。一呼吸して猪の「フーフー」言う声がマーカーから聞こえてきた。すかさず「将人、咥えたぞ」と言うと「了解」ちょっとして、「どんげか?」と無線を入れると「俺より3M上で咥えてるけど、スダでどうもならんとよ」との事。
「離したら下に出るからその時撃てよ」と指示をするが、なかなか出ないようである。猪が鳴けば小さいと分かるが、鳴かないようである。私はリュウのマーカーのスイッチを入れいつでも放せる体制を作った。「リュウを放そうか?」と無線を入れると、将人より「ここまで500Mあるよ」との事。私はカールとルイスが咥えている一番近くに寄るが、私の居る所から現場まで450M。おまけに小尾根が2つあるが、現場はそれを通り越した上、リュウを車から出して、紐で結び待機させる。
将人は上から回ってスダの中から猪を蹴り出す。スダの中で噛みの強くない犬が咥えている時下からスダを押し分けて入って行くと、えらいな目に合う事があるので、注意が必要だ。そうこうしていると、カールとルイスが口を離して追い鳴きになった。リュウが鳴き出した。その瞬間リュウの紐を解く。リュウは道の脇の谷を越え、弓の矢のように上に登って行った。カールとルイスの追い鳴きが止まった。また追いついて咥えたようである。
ちょっとして将人より無線。「出た出た、明るみに出た、刺すよ」との事。将人より「あれが来る前に刺さないと猪が小さいから大変」と言いながら将人が刺したようである。将人より無線「刺したよ!」すかさず「あーリュウが来た、猪は足が10貫位で痩せた猪」との事。無線を入れて川野君に「持って帰って犬の餌にするなら引き出して来い」と言うと「頂きます」と山に登って行った。将人がリュウを引いて川野君が猪を引っ張り出した。確かに足は10貫位あるが、爪が伸び、肥えてない8貫位の猪なので川野君に持って帰ってもらった。

 

http://www.youtube.com/watch?v=wCxMFL3ECe0

11/29 北方 12/4山口県 出猟 YouTube動画

11月29日今日は北方の中尾氏の所へ出猟。

4日前に犬が切られたとの事。その猪が別の所へ出てるとの電話があり、次の日にカヤを連れて行く。足跡を見つけ、どの山に寝ているか分からないので大体の見当を付けて一山引く。歩きはあるが猪が出ない。
次の山に移りしばらくすると「歩いてるっちゃけど、出らんね」と将人から無線。「足は一つか?」と私が聞くと「30余りの足もあるよ」との事。またしばらくして、将人より無線「寝ちょらんね」私は「犬はどこにおるとか?」と聞くと「50~60M下におる」との事。「もうちょっと引いてみろ」言い終わらないうちにカヤの寝床吠え「ワウワウ」将人より無線「おった、おった」私は「声を出すな、猪が抜けるどが」と注意。床吠えがすぐ追い鳴きに変わった。
「ドーン」ちょっと間をおいて「ドーン」無線から「当たらんかった」5秒くらいしてまた「ドーン」「100キロ級じゃ!」私はすかさず「犬は?」「来んよ、別の物を追いよる」犬のマーカー298のボリュームを上げると、追い鳴きが止まって猪の「フーフー」言う声が入ってきた。
「咥えちょるぞー」将人は「了解」「距離は?」と聞くと「猪を撃ったとこより100M程左下」との事。私は「急げ、銃を撃ったから逃げの一手じゃが」将人が現場に急ぐ。30秒位経っただろうか。カヤの追い鳴きが始まる。将人より「追い鳴きになった、川の方に落としよるよ」と無線が入る。私は車を飛ばして下に下る。カヤは道沿いに道から20M位上を鳴きながら廻って来るがスダで何も見えない。
将人に下に出るように指示をする。中尾氏が車で来た。「惜しかったですね」との事。私は降りてきた将人に「お前があと5分しゃべらんかったら、今の猪は獲っちょったっちゃが。おまえの声で猪は寝床から抜けたとぞ」と言うと、「じゃろ、犬が床で鳴き出したら左の谷をすぐ猪が来た」との事であった。帰ってビデオを観るとその様子がよく分かる。将人より左下20M位を登ってくる猪に2発撃って当たらず、10M位走り上がって尾根を越える猪に10Mの至近距離から撃って当たらず。「3発撃つ時間があるなら1発をよく狙って撃て!」とビデオを観ながら指摘した。2頭引きの絡んで止める犬ならさほど技術はいらないが、単犬1頭引きは少しばかり人間の技術が必要である。良い犬とは猪を寝屋から100M範囲で止める犬の事である。距離が近ければ近いほど良い。今日の猪は2頭引きの犬であれば簡単に止めた猪である。

YouTube動画下記クリック

http://www.youtube.com/watch?v=bAo_QxkLOEQ

 

12月4日今日は山口県の中津さんの所にお邪魔している。

昼まで跡見をして15、6貫の足跡を見つけ寝ていそうな山を将人とWHさんが一緒に山を登る。途中、寝場を3つ程回るが反応なし。1時間くらいしてぬた場で40~50の足と3、4貫の足を見つける、そこからカヤの足が伸び出す。犬を入れた方の反対側にカヤが移動する、将人より「150M離れた」との事「犬が帰ってきたらもう一つ奥の尾を引く」との事、カヤが帰ってきたので登った方向と反対の方にカヤを引いて行ってるようだ。私はマーカーが取れないので、反対側に車で回る。
298のマーカーが入りだした。先程カヤが抜けていった所の奥に来たとき、犬の動きが激しくなった。「起こすぞー」と思っていると、マーカーよりカヤの床吠えの声が聞こえた。車から降りると、250M上で鳴いているカヤの声が生で聞こえだした。将人が寄り付いてることを頭に描きながら待っていると、床吠えが追い鳴きに変わり100M程追跡したが追いつけずカヤが戻っているようだ。
この時将人は、走った猪の音が小さかったので子猪と思い先程の寝床でじっと待っていたようである。そこにWHさんが近づいてくる。WHさんは無線機をそのまま使用して猪に気配を悟られないように、イヤフォンをしていない。将人がじっとカヤを待ってると10M下のスダの中で「バサッ」という音がして、猪が抜けた。将人からその様子が無線で伝わってきた。カヤが将人の方に戻っているがまだ半分である。しばらくして将人より無線、カヤが戻ってきて抜けた猪についたとの事。
カヤのマーカーのボリュームを上げると走っている様子が伝わってきた。マーカーが途切れ途切れになる。将人から無線「最初犬を入れたお寺の方に行きね」との事、車を飛ばしてお寺に向かう途中、山を越える尾根付近でマーカーが入りだした。マーカーからカヤの追い鳴きの声が入ってきた。どうやら猪との距離が縮まったようである。私が200M程車で下ると、298のマーカーからカヤの追い鳴きから猪に絡むたて吠えが入ってきた。「ワウ、ワウ、ウオー、ワウワウ」「止めたぞー」将人に無線を入れる。
将人より「今行きよるとよ」ハァハァ言う息遣いとともに無線機に入ってきた。「よう狙って撃てよ」無線を入れる。2~3分位でお寺に着く。お寺の奥の谷で止めてる事を中津さんたちに告げる。中津さんのグループ3人がその谷に入っていった。小尾根が多く電波の飛びが悪い。それでもカヤの絡む声が入ってくる。将人より無線、「よったよ」との事「了解」私は無線で「将人がよったので止めるまで現場に危ないから近づかないように」と無線を入れる。
しばらくして「ドーン」ちょっと間を置いて「ドーン」犬の「ギャギャッ」と言う声がマーカーから入ってくる。また「ワウワワウワウワウ」そして「ドーン」3発目がなった。私は「何をしよっとか!」と思うが無線機には入れず。鉄砲が鳴る度に犬が飛び掛って跳ねられる様子が脳裏をよぎる。4発目が「ドーーン」なおも犬の猪とやり合う声がマーカーから入ってきた。ちょっと間を置いて「ドーン」「あのバカ、何をしよるとか」と思った瞬間、将人より「ハァハァ」と荒い息遣いとともに「やったよ!」と声が飛び込んできた。
動画を観てもらえれば分かりますが荒い猪で犬を20~30M追い回して1発目は犬を追って猪が止まった瞬間に首筋を狙って撃ったようであるが弾が発射される前に猪が後ろを向いたときに引き金の手が止まらずそのまま発射。弾は猪の頭をかすめて皮をすりむいただけ。猪は慌てて逃げる途中、30M位走るがカヤが逃げる猪に飛び掛る寸前2発目を発射。これが当たらず、猪の尻に食い付いたカヤを猪が跳ね上げ最初撃たれた所まで追いかける。犬が逃げ猪が上に上がろうとする時カヤが逃がすまいと口をかけに行く。猪がまた振り返って犬をまくって上に上がろうとした瞬間、3発目後ろの右足のひざに当たる。ここで犬が飛び掛る、猪が犬ともつれる。猪の動きが鈍くなってくる、犬と猪との距離約1M。4発目が鳴る、これが猪の横腹に入る。動きの鈍くなった猪にカヤが接近しすぎてまくられる。
将人が「フーフー」言いながら10M位移動する。猪と犬との距離50CM。最後の力を振り絞って猪が犬を跳ね上げる。犬は5~6M飛ばされるが(たてがみを立てた猪の姿が丸見え)その瞬間、将人の5発目が猪の首に当たり猪は崩れ落ちる。すかさずカヤが飛び掛る。猪はピクピクしているが、下の谷に転げ落ちる。カヤもすぐ猪の傍に寄る。この後4~5人の方に現場に行ってもらい猪を引き出す。
途中まで私も山に登りカヤを見ると、尻の所を5CM位毛がずりむけ腹と右肩を噛まれ顎の下が5CM程皮1枚切られていた。ビデオを先に観ていればカヤはここでもう休憩であるが見ていなかったため、その続きの山を1時間半ほど引いたが猪の跡すらなかった。山から出てきたカヤに首の所を縫おうと消毒をし、針と糸を探すが見つからず、中津さんの行きつけの獣医さんで5針程縫ってもらった。縫う時に「麻酔なしで縫ってください」と言うと快く快諾された。縫い終わって「この犬ピクリともせんね、根性があるね」と言っておられた。WHさんいわく「あの猪に追い付くとは足がすごく早いね。また将人君が、犬が猪を止めた時より付くスピードすごいね」と言っておられた。
YouTube動画下記クリック

http://www.youtube.com/watch?v=bUojY4DlyZA

ちょうどこの原稿を書いている時、広島県の上広さんから電話「社長!」電話から明るい声。「社長、やりました。若犬が1頭で18貫クラスのオス猪を止め鉄砲で撃ちました」との事であった。詳しく聞いてみると11月27日にお送りしたスーパーハウンド(11月20日で1歳)と親犬2頭で引いたところ子犬が先に起こし、10分程追跡。猪をたてるが猪のまくりが激しくスーパーの声が少なくなる。そこに親犬が行き再び猪が逃げ始める。40分程追跡しスーパーがまたたてる。そこに弓がよって撃ったとの事。上広さんの親犬はハウンドと和犬の掛け合わせで非常に足が早いと思っていたがスーパーの足には全然ついていけません。すごいスピードで追跡をします。猪に切られることなく上手に絡んでいました。「猪を撃った後、親犬が来ましたがスーパーが親犬に対してうぜっていました」との事であった。私は「そういう時はスーパーにロープをかけて棒でしばいてください。大きな声を出して2、3回しばくと直りますので」とお伝えした。このスーパーハウンドはハウンドでは物足らないという方のために私が作った犬である。

2013/11/24 東郷出猟 2頭で噛み絡み止め YouTube動画

11月24日

東郷に出猟。跡を見て回るとブロイラーの所で40位の足を見つける。水清谷まで跡を見て回るが見つけることが出来ず、ブロイラーの山を狩ることにする。この山はスダと木立の多い山でリュウと1歳になるリュウの子を引く。東郷のメンバーは文明君と他、3名である。ブロイラーの近くの飛び場に行ってもらう。この地は鹿が非常に多く、ここらの鹿及び猪もしょっちゅう犬に追われているので、犬が近くに来ると先抜けをして逃げる。

将人が犬を引いて山に入る。2、3分するとリュウの足が速くなりる。(リュウのマーカーは295のブーである。若犬が295のピーである)若犬が時々声を出しながら、ちょっとするとリュウのマーカーから追い鳴きの声が入ってきた。鳴きが軽い。私が「こら、鹿じゃな」と思っていると、将人より無線。「鹿よ、鹿」との事。文明君より「鹿け?」「鳴きが軽いが鹿と思ったとよ」と私が無線を入れる。リュウを引いているので40位の猪であれば大体咥える。鹿の時は10分位で川に落とすが今年はまだ若犬の訓練で忙しく「運動がきいてないが猟欲の強い犬なのでそのうち川に落とすだろう」と思いながら海野さんの家の後ろの林道を上の方に登って行くが、猪の跡も何もない。リュウは川の上50M位まで追い下げるが、また斜め上の方に登って行く。追いついては鳴き、追いついては鳴きの繰り返しである。

私は山の中腹に車を止め鹿が近くに来たらカールとルイスを放してやろうと、軽トラックの後ろのシートを剥がすと、犬がさかんに高鼻をとり鳴き出した。どうやら車の上に何かいる様である。「うるせーが!」と大声で怒る。なおも犬は出せと吠える。私は「うるせー」と言ってシートを被せた。その瞬間70M位上で「バサッ」と音がした。その後「バリバリ」その音を聞いた瞬間「猪だ」と思い、車からカールとルイスを放す。2頭はキチガイみたいに山を駆け上がって行った。走りながら時々鳴くが、音がした下辺りから突然火が付いたように鳴き出した。最初は斜め上の方に上がって行くが100M位行って下の方に落ちだした。真っ直ぐ下の方に落として行く。私も狭い林道で慌てて車をUターンさせ下に下りていく。

途中車から飛び降り生声を確認して無線を入れる。「将人、猪じゃ。まくんだり真下に落としよる」私も車に飛び乗り車をうどまかし飛び場に急ぐ。私の10M前に犬が2頭鳴きながら飛び出してきた。犬は10M程下に下がるが、また道に飛び上がり、私の下りてきた林道を50M程鳴いて上がり、上を向いて左下に飛び込んだ。将人に「家の背戸を走りよる、先に回れ!たのはる、たのはる」たのはるとは一谷奥の林道のことである。そこに行くには一旦下の国道に出て、車で500M位走って右の方に林道が抜けており100M位上がった所に家が2,3件ある。私が国道に出て、たのはるに向かう途中右上田んぼの中に将人の車を発見。将人が車から降りている私から激が飛ぶ。「そこでなんしよっとか!!」この田んぼは鹿が入らないように金網が貼ってある金網の縁をカールとルイスが鳴いて奥に追って行く。「そんな所に猪がおるか!先抜けした猪じゃが。鼻をとらんか、鼻を」私がたのはるの林道を登りかかったとき、鉄砲の音が5発なった。Aさんより、「当たらんかった」10秒後に私がそこに走りこむ。Aさんいわく、「向かいで犬が鳴くもんでそっちを見ちょったら後ろで音がするので振り向いたら50~60の猪が田んぼを走っていたので5発撃ったが当たらなかった」との事。「ガクッとならんかったけ?」と聞いたら「ならなかった」との事。将人が私の言うことを聞いてここに来ていれば1発やったのに。今はそれを言う余裕はない。

犬が林道に飛び上がってきた。なおも田んぼの中を飛び上がって行く。将人に無線で「油田、油田」と無線を入れると、Bさんより、「俺が行くと無線が入る」犬が大分、猪との距離を縮めて来た。私も油田に回る。国道から30Mの所にBさんかいる。犬の生声が聞こえだした。「ドーーーん!」と1発。私が「当たったけ?」と聞くと「当たらんかった。猪は戻った。」との事。私は内心、「へたくそ」と思いながら口には出さず、犬を待っていると、撃ってから10秒後位に犬が飛び出してきた。今度は上に向いて鳴いて行った。撃たれて上に上がるという事は当たっていない。犬の追い鳴きがいっそう激しくなった。私は無線で「止めるぞー」将人に無線を入れる。それから10秒後、追い鳴きがたて吠えに変わる。「ウオー、ウオー」猪がまくり倒す音がマーカーから聞こえてくる。猪が下の方に少しずつ下りだした。1頭の犬をまくれば、もう1頭が後ろ足や尻に牙を立てる。猪がぐるっと回った時、いつまでも咥えていると犬が重症を負う。猪が回る瞬間口を離す。これをやっている模様が頭に浮かぶ。完全に猪の動きが止まった。犬も猪に接近して2M位から吠えている様である。

将人に「行って撃て」と指示をする。私も50M程近づいているが将人にビデオを撮らせる為である。Bさんも無線で犬の鳴いている所に近づいて行っている様であるが、無線で「将人が行きよるから危ないので撃つまで近くに行かない様に」と指示をする。こういう時は1発で仕留めなければ犬が切られるからである。しばらく将人がビデオを撮っている様である。私は「横ビンタを撃て」と言うとそれには答えず、後でビデオを観るとカールが猪から2M位近くで吠えてるカールめがけて猪が切りに行く。その瞬間、ルイスが猪の尻に噛み付く。それを切ろうと猪が回った瞬間、ルイスは口を離し3M程飛び退く。頭が横になった瞬間、「ドン!」猪はその場に崩れ落ちる。弾は首から入り脊椎を撃ち砕いている。私が傍に行き猪を見ると猪のしらじらとした背中や尻の毛に血がついている。犬を見るとカールが牙の所を縦に1CM程切られ、右あごを3CM程切られ、ルイスは足の裏を3CM程切られていたので私が縫ってやった。

撃った猪を転がしてみたが、将人の弾しか当たってなかった。足に犬の噛んだ跡が無数にあったが、実弾の跡はなかった。Aさんが鹿バラも撃ったということで毛を剃り解体してみたが弾傷はなかった。将人が「猪に血が付いちょった」と言っていたが、ビデオで観てもらえば分かるが、カールの口の中が真っ赤になってそれで猪を噛んだ時の血であろう。このような20貫の猪でも早立ちして逃げる猪のため長生きをしたのであろう。逃げる猪は犬が接近して牙をかけないと止まらない。全部で10分のドラマであった。

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http://www.youtube.com/watch?v=RbKkxVyPZoQ&feature=youtu.be

 

その後猪の腹を抜いて谷につけ、次は文明君が犬を5頭放す。ハウンド2頭とラガー系の犬が3頭である。山のすそから放すと「ワンワン」鳴きながら獲物を探す。見つけると2,3時間追って、鹿なら川に落とし猪なら5割型咥える犬たちである。犬を放すと「ワコンワコン」鳴きながら獲物を探す。しばらくすると追い鳴きになった。ちょうどその時山口県の川本君から電話。今年の2月に訓練済みの1歳2ヶ月の犬を2頭持って行って1週間後に「10貫クラスの猪を咥えた」と電話があったがそれ以来である。「今、60位の猪を200M追い下げて止めたので近づいて鉄砲で撃った」との事。その前は「60位の猪を寝床でたてて猪がまくって走ったのを30M位落として咥えたので近づき犬が離れた所を鉄砲で撃った」との事。今年は3回出猟。1回は猪を起こせず、「起こした猪は皆獲った」との事。川本君のお父さんも「若い頃から猪狩りをしているが、よっぽど犬が良いのだろう。こんな犬聞いた事がない。」と言っていたそうである。たてている所に近づくと人間の顔を見ながら早く撃てと川本君の顔をちらちら見るそうである。近い将来山口県で名をうる犬になるであろう。足は抜群に速く1頭は床で吠える犬であるもう1頭はリュウの孫で噛みも好きな犬である。猪が大きい時は単犬で引く様にアドバイスをした。

 

追伸

GPSのDC50が出てますが、ちょっとショックに弱いようである。カールが付けた50は今回の戦いで壊れた。(スイッチが切れた)入らなくなる様である。普通の状態であれば、取りも良く抜群であるのに。