年別の記事

11/2 3 8 16 19 出猟 YouTube動画

11月2日 

山本グループの応援に北方に出猟。犬は今年仕込みのタカを連れて行く。現地に着くと皆さん集まっている。無線は、耳につけるのではなく手に握って話す。高齢で声が大きく今日の犬は寝床で止める犬である。あまり無線の声が大きいと猪が先抜けするのが心配だ。

田んぼを荒らしている60位の足跡を見つけ技適のマーカー298を間欠にスイッチをいれGPSのスイッチを入れる。将人が犬を連れて登る。犬は100M範囲で捜査をするが猪は出ない。40分も過ぎただろうか。私は車に乗ってマーカーを聞いていると、犬が床吠えをはじめる。「ワウワウ」と低い声で鳴き始める。将人から無線「床よ、床、寝床よ」と無線が入る。私は「初めて山に引く若い犬なので気を付けて撃てよ」と将人に指示する。

すかさず将人の近くにいるAさんより「犬が鳴きよるわー」と大きな声で無線が入る。私は猪が抜けないかと気が気ではない。30秒程で犬が鳴き止める。将人より無線、「昨日の寝床じゃ」と無線が入る。またAさんより「昨日の寝床で犬が吠えるとか?」と無線が入る。私は「スダの寝床に行ってみろ、まだ温いはずだ」と将人に無線を入れる。将人から「了解」それから、Aさんと将人が山で会った様である。Aさんに向かって何回か吠えた様である。

それから、30分位経っただろうか。犬が「ワウワウ」と2声吠える。その後「ワウワウワ~~」と犬が鳴く。すかさず将人の上下二連が火を噴く。マーカーより犬の追い鳴きの声が入ってくる。将人から「追い下げよる」と無線が入る。タカは寝床専門で仕込んだ犬である。このようなスダ山では追いついて猪を止める事は無理である。「犬を呼べ」と無線を入れる。将人より「了解」「さっきのはどんげやったとか」と聞くと「猪が起きちょったわ、犬が1声2声鳴くと犬を30M位犬を追って目の前に出てきた。犬と重なって撃てなかった。口を開いて牙を出して目の前を通り過ぎる時に(1.5M前)撃とうとしたが、犬に当たるようで撃てなかった。「通り過ぎた後に二発撃ったが当たらなかった」との事。私は「買ったばかりの新銃が当たらんとはどうした事か、だから慣れた銃を使えと言ったがね」叱咤すると、「犬が初めて山を引く犬だから癖が分からんかったとよ」と返ってきたので、「銃を肩にかろちょったちゃないか?その犬は鉄砲が当たらんと猪は獲れんとぞ」と返すと、「了解、今度から気をつけるわ」私は無線で「お~そんげしろ。」一呼吸おいて「犬が帰ってきたわ」その後2時間程山を引くが、猪の気なし。

この猪が後日友人の犬をメッタ切りすることになる。帰る途中、私は今日の失敗について色々話すと将人いわく「あの猪は犬切りじゃわ。犬を追う時のあの顔は犬を殺しに来るような顔しちょったよ」と言ったので「犬は猪をお前のとこにおびき出してきたっちゃから、おまえが仕留めてやると犬がおまえを信頼するとぞ。おまえの所に猪を連れて来ればおまえが猪を倒してくれる。犬がそういうふうに思いだしたら、カヤのような名犬になるがね」というと、「了解」私の子供にしては出来のいい素直な息子で、思わずニコニコしながら帰路に着いた。

11月3日

今日は昼まで雨が降る。

リュウとカヤの母の子供(1歳)オス1頭メス3頭。オスは再三広い訓練所で仕込んでいるが、抜群の鼻を持ち起こしと追い鳴きはリュウに匹敵するようだが、メスは止まってる猪にも吠えなかったので1000坪位の山を金網で囲ったとこに野放しにし、将人が広い訓練所に連れて行ったら自分たちで起こして追い回すようになったとの事。

昼から「3頭連れて川沿いの100キロ級の猪が6頭程いるとこに行くぞ」と去年仕込んだ寝床止め犬のアカも一緒に連れて行った。10M程近づくと車の中で「ワンワン」吠え出した。車から出すと、3頭の犬が吠え出し金網の外から吠える。猪がまくってくると2頭は3Mくらいバックして吠えるが1頭は猪に食いつくような顔で金網に口を付けて吠え立てる。5分もすると訓練所の縁を回り始める。訓練所の外を見ると10貫程の猪がアセってそのうち犬が山に登って行ったようだ。

しばらくすると、犬が「ギャンギャン」鳴いてスダ山を川のほうに追い落としているように見えたので、「将人、あれは猪じゃないとか」というと、将人いわく、「あれは奥の金網の中の猪に吠えよるとじゃが」とのこと。将人もじっと見てたが、長靴を履いたまま、「行ってみるわ」と歩いていった。30秒もすると、おらびながら将人が走ってきた。「おやじ、猪よ、猪」私は、山の猪と思ったが、もどかしてやろうと思い、「猪は金網になんぼでもはいっちょるわ」と言うと、「猪よ!山の猪!」と。私は奥に向かって走り始めていた。「鉄砲とナイフを持ってこい」竹やぶの下の川の中で「ドボン、ドボン」と音がするので、私が竹やぶをこじ開けて見ると、2頭の子犬が10貫クラスの猪と喧嘩をしている。寝床止めに作った犬であるが食いついて離さないようである。

そうこうしてると将人が銃とナイフを持って走りこんできた。「銃をだせ!銃をだせ!」と言うと、銃はご丁寧にファスナー付のカバーに入って、それを取り出してみると、布のサックに入っている。それを取り出し「弾、弾」というと、ポケットを探して取り出し弾を入れて「犬が放したとこを撃て」と言うと、竹やぶから顔を乗り出して覗き込む。「猪はおらんよ。犬が2頭川の中にすわっちょるわー」とのこと。私が覗き込むと、ずぶ濡れになった犬が2頭「ゼコゼコ」言いながら座っている。「子犬は3頭放したっちゃがね」と思っていると50Mくらい上で、網に中の猪が「ブブブブ」騒動している。

そっちの方に近づいてみると、猪の金網の横にブル道があり、その右上の小さな墓のとこで1頭の子犬が10貫足らずの猪の耳を噛んでクルクル回っている。将人が鉄砲で狙うが撃てない。将人いわく、「俺が後ろ足を握って刺す」との事。私はすかさず、「ばか。人間が近づいたら犬を振り切って逃げるが」「車に積んでるアカをつれて来い」車のとこまで100Mあまり、私も下って川の中で酸欠になっている犬を呼びに行った。2頭の子犬はようやく川から上がって来た所で、私は犬を呼んで猪の方に走って行く。猪はブル道に下りてきて片耳を犬に噛まれてクルクル回っていた。私に気づくと犬をひきずって走り始めた。私は「間に合うか」と思った瞬間、私の後ろにいた子犬が私を追い越し猪に飛び掛って行き1頭は猪の片耳を、もう1頭は猪の後ろ足を咥えた。私の目の前を親犬のアカが通り過ぎもう一方の片足を咥えた。その後、将人がドタドタと長靴の音をさせながら走って来た。その猪を見るなり、「漫画じゃね、子犬が良くやる様になったが」といいながら猪の後ろ足を握り首を刺した。この子犬たちも単犬引きの犬になるように仕込まなければ。と思っているが、、、、

この二日後、山師をしている(延岡)Aさんより電話があり、この兄弟犬をどうしてもというので子犬の時にお譲りしたが、単犬で寝床で吠えている所へ行き撃ったそうである。10分くらい電話で話したが、「いつ獲った?」と聞くと、「今獲りました。今撃ったとこです。本当にこんな猟が出来るんですね。1歳になったばかりの犬で、しかも一人で獲れるとは、感動です。感無量です」と言っておられたが犬のブリーダーとしては至福の時である。

 

 

 

 

11月8日

将人と今年1月から実猟で引いたカヤを連れて北方に出猟。将人と二人同じトラックに乗って猟場に向かう。跡を回って見るが目ぼしい跡はなし。あちこち回って、やっと8貫~10貫クラスの足跡を見つける。将人がカヤを引いて山に登る。20分経つが何も出ない。

小尾根を引いているようだが、私は車で将人の引いてる尾根下に移動する。298のマーカーの音を聞いてると犬が1吠え。「ワウワウ。オウオウオウオウ。ワンワン」これが10秒くらい。その後、追い鳴き5秒くらい。そしてまた,「オウオウオウ。ワウワウ」それが少し続く、止めているのに銃が鳴らない。そしてまた追い鳴き。そしてまた犬の絡み鳴き。しばらくして、鳴きが止まる。猪の「フッフッフ」という声がマーカーから聞こえてきた。しばらく待つが何の連絡もない。

そのうち、将人から「大スダの中で咥えちょるとよ」と将人の無線。私はすかさず、「何M離れちょるとか」「すぐそこよ。2M位」と無線が入る。「気をつけちょけ、おまえの声を聞いたから猪が飛び出るぞ」言い終わらないうちに、「ドーーーン」その後また「ドーーーーン」最後に「ドーーーーン」私は、「なに3発も撃ちよっとか」「1発目で当たったけど、まだ逃げるごつあったからまた撃った」との事。「距離はどんくらいあったとか」「5Mくらい」との事であった。

その後10分くらいで10貫クラスの猪を引っ張って私のとこに出てきた。私が「おめでとう」と言うと、「やっぱこの銃じゃないとだめや」と言ったので、「前回これを持ってきちょったら90キロ級の猪を獲ったのに、若犬も良い仕込みになり一緒に来たメンバーに喜ばれるかったのに。」というと、「あ~そうやね」と言っていたが、帰りの道すがら、「なんで猪が犬を振り切って飛び出してきたか分かるか?」と聞くと、黙っているので、「お前が無線で咥えてどうもならんて言うから、猪が人間がそばにいることに気づいて、それまで犬と1対1で喧嘩をして夢中になってたのにお前が2M位のとこで声を出すから猪が、やばい人間がおる、と思って飛び出したっちゃ。ああいう時は、いつ飛び出してもいいように銃を構えて声を出すかスダの中に銃口を突っ込んで犬を確認して猪の脊椎をちょっと離して撃て」私が経験したことを口伝した。あとは本人の応用次第だ。前回の猪はさばくのが面倒で門川の原田氏に差し上げたが私は12年間区長をしている文化祭が10日にあるのでさばいて猪鍋にした。皆さんに大変喜んで頂いた。

ユーチューブに動画 下をクリックすると見れます

http://www.youtube.com/watch?v=ZM_OOXQ3ky0

 

 

11月16日

今日はカールとルイス。それにカヤの兄弟のアカメスの3頭を将人の車に積み、私はリュウとリュウの子の仕込みのオスを積んで伊形の山に行く。ずっと跡を見るが跡が発見できず、なおも探す。やっと10貫くらいの踏み足を見つける。将人に「山に登らんで足のある谷に犬を連れて行け」このタイプの犬は匂いがあればかなりのとこまで行って起こして追い回して止める犬である。猪が大きいと絡み止めるが縫うような傷が(医者に行くような)いままでない。

犬を放して、将人が山に入る。マーカー298のピーとブーである。2台とも技適マーカーなのでピーとブーが交互に入ってくる。しばらくすると、谷の右尾根に犬が抜け出した。右尾根の寝床がある所、私から350M抜けていった。それから、登ったウジを戻り将人のとこに出てきた、それから谷を犬は奥の方へ進み、右に登りだした。将人いわく、「おらんねー」私は「最初犬が抜けて行ったのは昨日降りて来た所じゃ、そして、今登りよるのは夕べの跡だから、必ず起こすわ」と言って、しばらくすると犬がいきなり追い鳴きになった。将人に「気をつけちょけ。起きたぞ。谷にまっすぐ落としよるから」言い終わらないうちに298のブーのマーカーより「ワウワウワウワウ」とたて吠えの声が入ってきた。すぐピーのマーカーに変わりマーカーからは「ギャンギャン」と追い鳴きの声が入りたて吠えの声に近づいていく。「ワウワウワウ」と鳴いて、鳴きがピタリと止まった。将人からは無線が入り、「咥えたね。子猪じゃ」と無線が入る。私はすかさず、「子猪をたてるか馬鹿。走って行ってみろ」将人から、「了解」と無線が入る。私はすかさず、「ビデオのスイッチを忘れるな」猪が「ギーギー」鳴き出した。一呼吸おいて犬の声が追い鳴きに鳴った。将人が、「あ~。振り切ったねー」私は「あわてるな。足が速いからすぐ追いつくが」将人、「目の前を猪が走った」私が、「犬はどの位離れちょるか」将人「5M位、ミサイルのように飛んで行きよるわ」5秒位して、「咥えた、咥えた」そこに私が行くと将人は猪の足を持って、私がのどを刺す。

将人いわく、「猪も早いけど、犬はまだ速いね」私は、「こういう逃げる猪を止めるために作った犬じゃ」と言うと、「ふーん」とどうでもいいように言っていたが、「今日は3頭引いたけども、次からは2頭で止めさせんと噛み犬になってしまう」と言って終わった。猪は10貫クラスの猪だった。猪は川につけてリュウとリュウの子を林道を走らせる事にした。298のピーとブーをつけて林道を20分位走らせていると、匂いに乗って山に上がって行った。車から降りていったあたりを見ると、鹿の踏み足があった。犬はどんどん上に上がっていく。車から300M位離れたころ、子犬のピーピーをつけたマーカーより犬の鳴き声が入りだした。リュウのマーカーからは走る音が聞こえ出した。このマーカーは、変調を3段かけているので声が鮮明に入る。リュウが鳴き出した。リュウが先を走り、その後を子犬が追っているようである。そのうち下のほうに追い下げだした。車で先回りをして待っていると、我々より50Mくらい下を切って林道をきり、下の川を渡って反対側に登りだした。慌てて車をUターンしていくと、犬も反対側に30M程登って行くのが見えた。なおも追い鳴きが続いている。8合目くらいまで登っただろうか。また下に落ちだした。犬の声が激しくなる。獲物に近いようだった。追いなきの声が激しくなった。将人が鉄砲を出して林道を走る。

私は車に乗ったまま私の頭の中には、鹿を獲ってどうする。というのが頭に浮かんだ。将人より無線。「鹿、鹿」私はすかさず、「鹿はわかっちょる。猪ならもう終わっちょる」と少し大きな事を無線で言った。将人より「犬が来た」私はすかさず、「止めろ、止めろ、いい運動になったが」私は車を回してそこに行くと、リュウとリュウの子(名前なし)がロープで繋がれていた。全身ずぶ濡れである。車を着けると車に飛び乗った。帰るとき、山本グループに猪をもらってもらおうと電話をするが電話が通じず原田氏に電話して、猪を取り来るように言った。門川の原田氏いわく、「また獲ったとけ」というので、「犬の仕込みは実猟で獲るのが一番よ」と言うと、氏より「あの逃げまくる猪によく追いつくわ」私「来年は鹿を追い落として咥える犬を作るが」と言うと、「期待してる」との事だった。将人が、「鹿を咥える犬をつくると?」と聞くので「2頭くらいで踏み足から入れて起こして追い落として鹿を咥える犬を作ってくれ。と言う注文が多いとよ」と言うと、「ほーーー、有害駆除で飯が食えるが」と言うので「老後の小遣い稼ぎにはいいやろ」と言うと、笑っていたが、家について犬に餌をやり、しばらくすると山本氏より電話。「将人君がこの間当たらんかった猪に出くわした。スダの中で6頭いた犬の2頭がズタズタに切られた」との事。「獲ってくんね」と言われたので、「近いうち行くわね」と約束して電話を切った。

YouTubeに動画 下をクリックすると見れます

http://www.youtube.com/watch?v=pwU_510lkXQ

 

11月19日

今日は将人と先日山本氏の犬がメッタ切りにされた北方へ出猟。

2時間かけて跡を見るが、跡を見つけることが出来ず、日之影へ移動。途中、三谷君へ電話。電話が繋がらないまま日之影へ到着。1時間ほど跡を探すも8貫くらいの跡しか見つけることができず、しかたなくその猪を獲ることにする。

大体の寝山を想定しカヤに298のマーカーをつけ山に入ろうとすると、携帯がなる。三谷君からの電話である。かすれかすれで、「もう獲ったんですか?」との声が飛び込んできた。「いや~まだよ。3時間あまり跡を見て回ったが良い跡はなし。小さいの今からやろうと思っちょる。どこか猪はおらんかね」と聞くと、「今年は少ないですね」その後に「私の罠の所に60位の足跡があるけど餌を全然食わんとですわ。そこを狩らんですか」と言われたので、車で40分かけて現場に向かう。

途中、三谷君と会って現地に着くと60位の猪が爪をかけて上に登っている。将人が、「おお~生じゃ」といってニコッと笑う。それから林道奥に行って箱罠を見る。箱罠の10Mくらい下をやはり爪をかけて登っている。将人がGPSを見ながらどういう風に狩るか考えてる様であったがもうちょっと奥から尾根にあがって小尾根が多いから覗かせ覗かせ前の方に引いていく。「30分位で終わるわ」との事。

車で奥に移動しカヤを連れて将人が登っていく。私はUターンして車で下に移動すると三谷君が歩いて登ってきていた。車を停めて二人で小さな声で話しているとカヤが鳴き出した。カヤの鳴く声が298のマーカーより流れてきた。いきなり追い鳴きである。「鳴きよるですね」三谷君が言う。私が、「鹿よ」というと、「鳴き声で分かるとですか」と三谷君が言う。その時将人より、「はーはー」言いながら、「鹿じゃ、鹿」という声が無線で入ってきた。どうやら尾根付近で起こし反対の谷に追い落としたようである。こちらからはマーカーがとれなくなった。しばらくして将人より、「尾根にあがった。カヤは300M程谷に追い落とし鳴いてないので、帰ってきてる」との事。5分位で帰ってきたようだ。

将人がカヤを引いて我々のいる方に出てきだした。15分位たっただろうか。マーカーより、カヤの床ぼえの声がはいってきた。「ワウワウワウワウ」三谷君が「鳴いてますね」すかさず将人より、小さい声で、「床よ、床、えらくまくりよるが」と小さな声で無線が入る。私は「了解。よう狙って撃てよ」と無線を入れる。三谷君いわく、「すごいですね。1頭でスダの中の猪にあんなに絡むんですか?」私はそれには答えず「後は鉄砲が当たるかどうかよ」間欠で入れてる298のマーカーからカヤの絡む声が入ってくる。マーカーから鉄砲の音が聞こえた。すぐ後将人の、「やったよ。一発よ」言ってる途中、生で鉄砲の音が聞こえた。無線で将人より、「三谷さん、やりましたよ。一発よ。あの足を見た60くらいのオス猪よ」との事であった。

将人より無線が入り、「お父さん、下に下りね」と言うので三谷君と車に乗って下に下っていると、将人より、「ストップ。ストップ」私が車をおりGPSを見ると、340M上に将人がいる。将人よりまた無線が入り、「下の方に引っ張って下るからその谷をぼちぼち上に上がってくるように」将人からの指示で、三谷君はさっきから興奮冷めやらぬ様子で、「こんな猟、初めて見ました。こんな猪狩りは延岡では誰もしてませんよ」と言いながら谷を上に登っていった。しばらくして将人と合流したとの事。

10分もすると二人で猪を引き出してきた。肥えとけば20貫クラスの猪である。牙も4cmくらいの細牙である。三谷君いわく、「普通の犬やったらブツブツ切られていましたね。」とカヤを見ながら「お前すごいね」と言っていた。すぐ下の谷で腹を抜いて水に冷やしたが、腹の所は脂が少しのっていた。あと10日生きていたら丸々になっていたのに。今猟期6頭目であるが、その中では一番脂がのっていた。

帰る途中、田辺さんに電話をし、捌きのかせいに来てもらった。さばき終わる頃に山本さんが犬をとりにきた。2歳半のメス犬2頭を差し上げた。その2頭は猪を噛み抑えるのが好きな犬である。床でも鳴くが体もでかいので50~60位の猪は噛み抑えるが、傷の耐えない犬たちである。子犬を産ませないようにお願いした。山本さんはニコニコして大喜びで帰っていった。この兄弟犬は福島に行っているが、単犬で猪を獲らせている。その後猪の半分を田辺さんと三谷君に持って帰ってもらった。この模様はすべてユーチューブに載せている。次は山本さんの犬を切った猪を獲りたいものである。

YouTubeに動画 下をクリックすると見れます

http://www.youtube.com/watch?v=P47VtIs-08o

http://www.youtube.com/watch?v=h-ufVQQIxfU

 

                                                                                                                                                        

 

県外から犬の訓練に

 10月に入って猟期も近づき猟友の皆様は心うきうきしながら、解禁を心待ちにしている事であろう。暑さも幾分やわらいだので、弊社でも、将人が若犬の訓練と親犬の運動を始めた様である。

先日(9月26日)、長野県からH氏が若犬を2頭連れて2日間かけて来社された。この犬は、私が1月に送った子犬であるが、みごとに成長していた。氏は、猟をはじめて2~3年、犬の事はまったく知らない様である。しばらく話をして将人を電話で呼び、実猟向きの広い訓練所に行って頂いた。私は、会社で仕事である。2時間位たったであろうか、将人より電話があり、「オスのほうは抜群である」との事である。それからしばらくすると、将人が氏と一緒に帰って来た。氏はニコニコしながら「いや~、ようわからんけど…よう吠えますわ~。」とおっしゃったので、将人に「どんげかー?」と聞くと「いやー、抜群よー。スダの中の見えないシシによう吠えるわ~。」詳しく聞いてみると、訓練所はフェンスを山に1600mはりめぐらしユンボでフェンスの周りを人が歩けるようにしているが、上のほうは40mくらいスダである。尾根が3本通り、間にマメオがあり、犬の追跡のしにくい所である。5貫から10貫くらいのシシが6頭ほど入っている。シシは逃げジシでよく走る。あちこちから犬自慢の方がみえるが、1度も犬に捕まった事はない。犬を5~6頭かけると犬の寄りつく気配で先にスダの中を走る。目で見て追う犬では20秒位追うのがやっとの所である。

そこに、氏の犬を2頭入れた。1度も山に入れた事がなく、ひもをつけて運動しているとの事であったが、メス犬は氏から離れず、オス犬は初めてにもかかわらずスダの中に入ってシシをよう探していた様である。突然、氏より50mくらい下のスダの中で、「ウオ~、ウオ~」と30秒くらい吠えそのうち追い鳴きになったが、50m程しか追跡できなかった。また犬を呼び戻すと「ゼコゼコ」言いながら帰ってきたそうであるが、犬の息が整うまで休ませ、また狩り込んで行くと、人間から30m離れたスダの中で、吠えはじめ、そのうちシシがまくって逃げる。犬の声が一旦止まるがまた鳴き出す。現場に将人と氏が行くと、シシがまくって移動する。犬が一旦飛び出してくるが、シシの抜けた跡をようつけず、将人がシシの止まっていそうな場所に行くと、シシが走って逃げ、犬はそれに気づき後をつけたが少ししか後をつけられなかった様である。

将人いわく、「1ヶ月ほど訓練すると抜群の若犬になるわー。」と言っていたが、私は氏に訓練所のシシは逃げシシだから犬が吠えても逃げるけども、山のシシは犬が吠えるとまくって来るので、犬が吠えている間はシシは逃げない。犬が飛び込んだり、走り込むとシシは逃げるが、この犬は止め芸があるので、数頭の犬でシシを噛ませない様に、山で犬が吠えている時に人間が鉄砲で撃ってやると2~3回で犬は主人と一緒にシシを獲る事を覚えるので、犬が鳴き出したら慌てずに5分でも10分でも犬の近くに行って待つことである。洋犬みたいに、遠くで鳴く犬ではないので、必ずシシがまくってくるまで待つ。そういう話をしていると、単犬引きの名手、高知県の山中氏より電話があり、「何してる~?」と聞かれたので、「長野県からお客さんが犬を連れて来ている」と答えると「犬はどう?」と聞かれたので、「スダの中でよう吠えるがー。」と言うと、すかさず氏が「名犬やん。犬の親方(犬持)は?」と聞かれ「素人」と答えると「うわー、もったいない。」山中氏いわく「社長、それ噛み犬とかえてやったら~。」と言われたので、「いやいや、そのうち上手くなるやろー。」と私が笑って言うと、「大丈夫かいなー。」と言葉が返ってきた。長野県のH氏がそばで聞いていたが、山に運動に連れて行った時に何回かヤブの中を見て「ワウーワウー」と吠えていた事が何回もあったが、怖くてヒモをほどくことができなかった。との事である。私は、1日おきでもいいから30分くらい車で林道でもシシのいない所を走らせ犬の足腰を鍛えるようアドバイスをした。遠いところをご苦労さまでした。分からない事があったら何でも聞いてください。今猟期、何頭か一人で大シシを撃ち取り感動を味わってもらいたいものであると思いながら氏と別れる。

1週間前の9月21日に山口県の大杉さんが若犬を連れておみえになった。1頭は大シシを何頭か寝屋で母犬と一緒に止めた犬である。もう1頭は、1歳になったばかりの若犬である。広い訓練所に行き、普通の猟師の方は犬を2頭かけるが、単犬引きの方は1頭ずつシシに当てる。最初、若い犬をかける。あちこち狩り込んで行ったが、いきなり追い鳴き、30秒ほど鳴いて追うが、シシはスダの中を走りトリックを使う。犬は獲物を失って人間の元に帰ってくる。またしばらく行くと、今度はスダの中で吠える。シシは逃げる。犬が追う。すかさず「ギャギャーーーン」と犬が帰ってくる。左の尻が5cmくらい皮がずりむけている。どうやらシシに食い下がり噛まれたようだ。いい薬になったであろう。シシを噛んでシシの怖さを知らずシシに反撃されたようである。

良い勉強になったとおっしゃっていたが、次はむやみに噛みに行く事はないであろう。犬を2頭かけると咥え込んでしまう。こういうかけかたをすると、自分の方が強いと犬が勘違いをする。山では大怪我をすようになる。次は去年何回かシシを獲らした犬である。最初は、逃げシシ追い鳴き、そのうちスダの中で床吠えをはじめる。5分、10分、シシの怖さを知っているので、突っ込むことはない。人間がそばによる。しばらくすると、シシが走る。その後、追い鳴きをかけて犬が追う。5分くらいで犬が帰ってきた。山のシシなら十分獲れる犬である。訓練をやめ、事務所に帰って1時間ほど懇談をし、GPS付きの技摘ドッグマーカー(HM50P)を購入して頂いた。嬉しい事である。

25年程前、私がまだ若く咥える犬を主に引いていた。ある時、東郷町の山元文明くんと大山を狩り、50mくらい離れたところで起こし下のヤブの中でくわえた。当時、ドッグマーカーがあったのでそれを付けていたが、感度が悪くタヌキでもくわえたか?位しか思わなかった。そままま犬は、200m下の谷まで行って1時間後に帰ってきた。私たちは、のんきに飯を食いながら犬を待っていると、「ゼーゼー、ゼーゼー」とあらい息づかいが私のいる尾根のほうに上がってきた。私たちは、犬と思い笛を吹き、生声で犬を呼ぶと「ハー、ハー、ハー」の息づかいは止まり、しばらくすると、少し離れたところで「ハー、ハー、ハー」の息づかいが聞こえる。また私が笛を吹くがそのうち息づかいは聞こえなくなった。私は文明くんの横で「バカ犬がー!今日は飯やらんどー!」とおらんでいると、下のほうから「カサッカサッ」と音が聞こえてきた。目を凝らしてみると、我が愛犬である。3頭の犬は、ズタズタに切られていた。思わず文明くんと顔を見合わせ、「さっき、ハー、ハー、ハー、と横を抜けて行ったのは、シシじゃったっちゃがー!」と文明くんが叫んだ。3頭ズタズタに切られて若犬が1頭帰ってこない。文明くんは山師で足が速い。最初、犬の声が止まったところに降りて行き無線が入る。「えらいなシシを咥えちょったもんじゃが~~~。」むしろを引っ張ったように犬を引っ張って下にくだっている。それから20分、また無線がはいり「下の谷で赤一枚の全身キズだらけの犬が死んじょるがー。」この時である。私がマイク感度の良い、電波の飛ぶドッグマーカーを作ろう。よそにないなら自分で作ろう。と決意したのである。

それから数年ののちにドッグマーカーを発売し、一昨年、総務省の許可の音声付ドッグマーカーを日本で最初に作りあげた。今年は、総務省許可の罠の発信機も作りあげた。GPSも弊社が最初に売り出した。GPSとマーカー2本のアンテナを1本にすると、電波の飛びが悪く出力も下がる。当たり前のことである。DC50が9月に出た。私が去年出した技摘マーカーHM50Pは飛びも良くマイク感度も抜群である。防水性や故障の少なさはHM30以上である。また、周波数が5つしかないが5台ともスイッチを入れて10m離れると被る事なく鮮明に音が入ってくる。間欠にして同じ周波数で2台発信するとキャリアセンスのおかげで、P音をかえるだけで交互に明瞭に受信できる。キャリアセンスとは受信機の事である。同じ周波数で片方が発信していたら、もう片方は発信しない。一方が切れると、もう片方が発信する。これで、一度に10頭の犬が管理できる。これを一社で、設計から開発までできるのは、弊社の無線機の技術の高さであろう。許可の為に、作った技術的な書類だけでも厚みが5cmを超える。GPS付ドッグマーカーは作れないことはないが、なにせ大金がかかるので、今、考えている所である。

9月から発売されたDC50は非常にアンテナが長く、犬が大変である。私はこれを20cmほどカットし少し手を加えた所、電波の飛びは長い時と変わらない。DC40は、GPSアンテナを内蔵していたためダメであったが、DC50は再びGPSアンテナを外に出しているため衛星の取りも早く飛びも良い。電池も以前よりは長持ちで、スイッチは弊社の真似をしたかわからないが、首輪の内側につけている。弊社のHM50PとDC50は非常に相性が良く、ひとつの首輪に着けても非常に良いと、猟友に大きな話題を呼んでいる。2本のアンテナは反対向きにし、アンテナ同士が近づかないほうが望ましい。ドッグマーカーと同じように、私は良い犬を作る事に情熱を傾けてきた。何々系などのいろいろな事にこだわらず、実猟で1頭引き、2頭引きでシシを獲らせる犬の事を、昔、狩猟界に書いたら当時は夢みたいな犬とか、理想と現実が離れているなどの色々な意見があったが、これは犬の事を知らない人の意見である。今は、全国で多くの方が実証されている。嬉しい事である。またそれをビデオに収めているから、文句のつけようがない様である。机の上でシシを獲る人は多いが実猟で獲る人は少ないのである。要望があれば、日本国内、どこへでも行って犬をお見せしたい。特に若い猟師の方には情熱を燃やし犬を選ぶ前にブリーダーの人柄を選ぶ事であろう。できれば、共に猟をして犬の仕事を見る事であろう。それができなければ、ビデオでも撮ってもらえれば一目瞭然分かる。私が常々言っている言葉であるが、百聞は一見にしかず。

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