狩猟日記

2011.12.4 岡山県 大月さんからの報告 

岡山県の大月さんから昨日頂いたメール
10月4日に仕込みに預かって11月25日にお届けしたアカの大月さんの所に帰っての初めての猟果

近隣の猟隊にラガーを見せてほしいと頼まれていたので本日、午後から参加してきました。

跡見をして待ちができるまで少し時間がかかり、アカを引き綱に繋いで30分あまり食み跡近くで待機することになりましたが、その時、立ち上がり鼻を鳴らす様子が伺えたので、寝屋は近いと感じました。待ちは6人、勢子は私1人。待ち完了の連絡を受け、放犬30秒でアカのお越し鳴き。待ちとは反対の方に追っていきます。

GPSで確認すると追い返して待ちの方に行っていますが、絡み鳴きが聞こえ私も走りますが止め切れなかったようです。しかしイノシシは後から追ってくるアカのスピードに、下り一辺倒です。素晴らしい追い鳴きと、イノシシに近づくと激しくなる鳴きに待ちに連絡を入れます。しばらくて銃声が2発、半矢の様です。待ちから150メートル下、アカが追い縋り絡んでいるところに走りより止めを入れました。60キロ程の牝でした。

解体してみると右足アキレス腱近くがひどく咬まれた様子が伺えました。あの状態だと待ちが撃たずとも、止めるのも時間の問題でした。
おまけで小さいのを1頭待ちが撃ちました。これが1才と1ヶ月の犬の芸とはと、皆さん驚かれていました。明日からも一生懸命山を引きラガーの秘めた物を開花させて行きたいと思います。




2011.11.27 山口県 大杉さんからの報告

山口県・大杉さんから11.27の報告の手紙と写真
ラガー総家 松田様

11月27日
日曜晴れ 午前中仲間の犬で1ラウンド行う、鳴き出すが小さい別物か?すぐやめ探すが起きず、昼食後私がかねてから調べている山に行き、引き跡に牡犬と入ると、始めは走り回っていましたが、寝山近くでは跡に乗り、40~50メートル先で起こし、一声出して斜め下方向に移動している様なので、皆に知らせ様子を見ていると、少しの追い鳴き後、止め鳴きになりしばらくして銃声が3発後、場所を移動し、また止め鳴き、何の連絡もなし・・・・? 誰か近くの者は寄って撃てと無線する。

谷では大きな迫力のある止め声が山々に響く、私も山を駆け下る、途中銃声が3発、やがて転げたと無線が入る。犬が噛みつく声がする中で、いろんな思いが込み上げてきたが苦労が実り満足感一杯になりました。牡ハチが単犬で大物をゲットしたのは初めてです。
これも松田さんのおかげです。 取り急ぎ報告します。 
H23.11.29 大杉



写真は100キロ級の猪とハチ

2011.11.25 岡山県・山口県出猟/大阪・山口より報告

11月25日
朝8時より岡山県新見市の大月氏の所へ預かり犬のアカを連れて行く。

一緒にリュウと12月3日で1歳になるルイスを連れて行った。午後4時半に大月宅に着く。アカを見て体の変わりように大変驚かれていた。毎日3万坪の広い訓練所で猪を友犬と共に追わせ最初はついて行く事も出来なかった犬が、今では先頭を切って起こしスダの中でも追い回せるようになった。また実猟で3頭ほど猪を噛ませ普通の人が一猟期実猟で引いたぐらいの仕込をしたつもりである。

11月26日
昨日、猪が道に石を落として悪さをして困っていると言う場所に跡見に行った。その場所は日陰で跡が見にくいが20貫クラスの跡があり生ではないようであるがとりあえず、大月氏の指示に従い犬を引いてみることにした。犬はアカとルイスの2頭、大月氏と将人と滋賀県から来た佐々木君3人でセコを踏む。
20分ぐらいしてセコ将人より

将人「アカが奥の大山の方に抜けて行く」と無線が入ったので
私「それは猪が大山の方に抜けちょらせんとか」と言うと
将人「少し犬に付いて行くわ」
しばらくすると、
将人「あの20貫クラスの猪の踏み足が奥の方に抜けている」
私「それを付けて行ったら日が暮れるど、前が広いから前のほうに引き降ろせ」と命じた。

私は車で谷々を見て回る、古い跡はあるが生跡無し餌が少なく木の実がなっていない。2時間かけてセコが降りてきた。犬はセコを中心に100メートルから150メートル離れて刈り込んでいくが匂いに当たらないとの事。踏み足は20貫クラスの足を見ただけで後は無かったとの事。それから大月氏の後に着いて1時間くらい車で林道を回るが猪の跡まったく無し。栗がある時は多かったとの事。

私「餌が無くなったから大山に帰ったちゃろう」と言い、日の当たるところで昼食にした。
私が佐々木君に「こんな山は初めてじゃろ」と聞くと
佐々木君「初めて見ました。」
私「滋賀県は猪が多いし取りやすいやろ」
佐々木君「多いですね、猪の跡ばかりです」
私「ここの山の猪は寝屋にいる猪が少ない、すぐ先抜けをする。こういう山で猪を止めるにはレベルの高い犬が必要である」と説明すると。
佐々木君「よく分かります、足のスピード刈り込む速さが全然違います」
うれしい事を言ってくれる。

昼食を食べた後大月氏は生跡探しに出かけ30分ぐらいで帰ってきた。どうやら跡を見つけたようである。杉の木の林道の横を鼻を突っ込みながら猪が歩いていた。その大尾根を奥に引いていき途中から小尾根を一本一本引き下げるようにセコに指示する。約2時間引き回すが犬は「ワン」と鳴くこともなくセコが私のいる生跡のあるところに犬を引いてくると、犬はその匂いに乗って付けていくがしばらくして帰ってきた。この山も空山である。
セコ「山の中にも踏み足はあるが寝屋あせりがない」と言う。
餌の多いところでは腹いっぱい食ったら近くの寝床にいるが餌の少ないところでは餌を求めて何キロも猪は拾い食いして歩く。猪狩りの基本は山を大きく見切って入り足と出足をよく見ることである。

2年前この山に来たがその時はうじが磨け生跡があちこち多かった。引く犬は若い2歳前のリュウとサム2頭であった。その時は30貫の抜けた猪の匂いに付き20分追跡のすえ追いついた。まずリュウが追いつき吠え止め、そこにサムが行き咥え込んだ。道から70メートル程上であるが、上がる道が分からずやっと探して私が真っ先に走り込んだ。リュウは肺が破れ風船のように体がパンパンに膨れていた。サムは胸から肩に10センチほど3箇所切られていた、あと30秒私が早ければ止めていたのに。このクラスの猪が居ると分かっていたらリュウを単犬でかけたのに、と思い出のある場所である。またこの時大月氏が抜けた猪にどこそこ鳴きながら追いそして追いつくラガーの猟欲と身体能力に虜になったようである。

11月27日
昨日、岡山県を出て山口県に着き今日はお昼まで竹本氏のグループと遊んで帰るつもりである。山口県の宿で東大阪の東氏と電話で話をした。

東氏の話によると11月24日の木曜日に30貫クラスの猪を獲ったとの事。聞くと山はガラガラ透けた獲りやすい急なこうばいの山だった。10月で2歳のドルとその兄弟犬エン12月3日で1歳になるゴー(ルイスと兄弟犬である)の3頭で吠えからんでいる。2分ぐらいで近づくとドルが猪の左耳を噛み、エンとゴーがその前3メートルぐらいで吠え込んでいる。そのうち猪が2頭をまくった瞬間ドルが振り切られ今度は3頭で吠え込んでいるので、猪の頭が撃てず腰骨に一発打ち込む。猪が犬をまくって前に走り犬と一緒に5メートル下の滝つぼに落ちた。上から見るとドルが耳をエンが後ろ足をゴーが脇の下を噛んでいるので横から回って現場に行き鉄砲が撃てないので、猪の上に乗って脇腹から心臓を刺したとの事。ここを刺すと肉が血でブヨブヨになるが仕方がなかったとの事。さすが泉南の山猿である。

そして翌日は近くのお百姓さんから「猪が田んぼに出ているのでなんとかしてほしい」と早朝言ってみえた。会社に行くため30分ぐらいならと思い現場に行った、行くとお百姓さんが5・6人集まっていた。犬は猪の匂いを感知し鳴きだした。犬を放すとミサイルの様に飛んで行き、みかん山を追うこと30秒追い落として咥えたとの事。その一部始終を見ていたお百姓さんいわく「凄いね、アフリカのチーターが走るように追うね。」なんという犬か聞かれたらしい。(私はラガー犬と言って欲しかった)後でお礼にみかんを1箱持って見えたそうである。

さて元に戻り、10時まで見切りを終え竹本氏と将人がリュウとルイスを引いて山に入る。どうやら目指した寝床にはいないようだ。次のとこに行くとの事。私のGPSには映らなくなっており初めての山だが軌跡を頼りに車で出て回る。約15分犬の絵が映った山陽道の真正面である。マーカーの音量を上げるとリュウが小走りに走っている。匂いに付いている様子だ、その真下に私が来るとリュウの追い鳴きの声、どうやら抜けているようだ。少し上に上がって下に鳴き落としてきた、家から50メートルぐらい上を犬を入れた方向に向かっているとルイスも合流しているようだ、そのうち追い鳴きが止まった。マーカーから猪の「フーフー」と言う声と時々「ビービー」と言う声が入ってきたどうやら小猪だ。GPSを見て山裾の道路を見つけ車を止めて、距離を見ると私から150メートル杉林の中である。近づいて行くと段々畑に杉を植えた場所であった。追跡約200メートル20キロぐらいの小猪であった。将人と竹本氏がすぐ降りて来た。
この後犬に水を飲ませて帰路につく。

11月28日
この原稿を書いていると27日に単犬で100級の猪を止めて取ったと山口県の大杉氏より電話が入ったまた写真を送るとの事だった。


山口県にて
リュウ 20キロ位の子猪